Fw190 (ビュルガー)
補助戦闘機として発注され、タンク技師による軍馬の如き戦闘機、1939年6月に初飛行。不慣れな整備員が整備し、未熟なパイロットが操縦して被弾しても基地に帰ってくるタフな機体で、低速の旋回はまるで駄目だが、ダッシュとロール率は素晴らしく、高速での縦方向の空戦はピカイチだった。出現当時、スピットMK5を圧倒し、フォッケを見たら暖降下で逃げろ!と言われた。急降下で逃げると、一瞬の間に追い着かれる。6千m以上での過給力の不足はエンジンを水冷のユモに積み替えるD型まで解決しなかった。タフな機体はヤーボとしても活躍し、B17爆撃機隊への突撃戦闘機としても使われた。B17は1機当り12丁の12.7m機銃を持ち、千機ちかくが密集編隊を組んで飛ぶ。攻撃するドイツ戦闘機は数千丁の機銃に狙われ、無事には済まなかった。
性能諸元 Fw190Aー8
全長 8.95m
全幅 10.51m
全高 3.64m
翼面積 18.30㎡
全備重量 4390kg
エンジン BMW801D-2
離昇出力 1440馬力
最高速度 647km (5500m)
巡航速度 470km
上昇限度 10300m
航続距離 1035km