P51D ムスタング

ご存知、「第二次大戦最優秀戦闘機」と呼ばれるP51だが、対戦したドイツのパイロットの評価はそれ程でも無い。P51の高性能は認めるが、むしろP47の重武装とタフさ、スピットの格闘性能を評価する。実際短期間での無理な設計の為、軽量化が不十分で同じエンジンを積んだスピットより1トンも重く、胴体燃料タンク使用時はバランス悪くて空戦は禁止、低速でのエルロンの利きも好くない。ラジエター・シャッター誤作動でエンジン焼付きを起こす等。それでも米国と日本での評価は高く、高速性能、急降下性能、航続距離を特に評価する。欠点を改善したP51Hは戦争に間に合わなかった。Bf109の設計に参加していたドイツ系ユダヤ人、エドガー・シュミートの設計で初飛行は1940年9月。

性能諸元      P51D
全長           9.84m
全幅          11.28m
全高           3.71m
翼面積         21.90㎡
全備重量       4585kg
エンジン    パッカード・マリーンV-1650-7  1490馬力
最大速度     703km(7620m)
巡航速度     583km
上昇限度     12770m
航続距離     1530km
武装   M2HB12.7mm機銃×6(内側2丁各400発、外側4丁各270発)爆弾       227kg又は453kg×2           ロケット弾×6