零式艦上戦闘機

開戦直後に大活躍した零式艦上戦闘機。欧米にエンジンや補器類で遅れを取る中、防弾、機体強度を犠牲にして運動性と高性能を勝ち取った零戦。垂直に近い角度で急上昇出来る零戦は米国を驚かせたが、秘密がバレ、守勢に追い込まれても、改良で十分な対抗が出来なかった。当時の日本の技術力の限界に挑戦した機体であるが、褌一丁で敵陣に切り込んで行くような危うさがあった。敵も褌一丁ならよいが、馬上の甲冑をつけた敵なら相当不利である。初飛行は1939年4月。

性能諸元  52型
全長          9.12m
全幅         11.00m
全高          3.50m
翼面積        21.30㎡
全備重量      2743kg
エンジン       栄31甲
離昇出力      1130馬力
最高速度      559km
実用上昇限度   11740m
航続距離      1550km+
武装       20mm機関砲×2(各125発)          7.7mm機銃×2(各700発)
爆弾       30kg叉は60kg爆弾×2