Iー16 モスカ
1933年12月に初飛行した、世界初の引き込み脚、戦闘機。出現当時は複葉布張機の時代でIー16は脚光を浴びたが、すぐに革新的なメッサーやスピットが現れ、スペイン内戦、ノモンハン、フィンランド戦争、独ソ戦などで、やられ役を演じた不幸な戦闘機。引き込み脚は手動でワイヤーを巻き上げる。開放式コクピットはロシアの空は寒かったろう。悲しくユーモラスな戦闘機で、登場時期が悪かったとしか言えない。ノモンハンや中国空軍機として日本機とも戦い、やっぱり、やられ役だった。一撃離脱に徹すればそれなりに高性能ではあった。
性能諸元 Iー16 10型
全長 6.15m
全幅 8.93m
全高 2.41m
翼面積 14.87㎡
全備重量 1716kg
エンジン shvetsov M-25V
最大出力 750馬力
最大速度 455km (3000m)
巡航速度 360km (3000m)
上昇限度 8000m
航続距離 700km武装 shKAS 7.62ミリ機銃(650発)×4爆弾 30kg×2