La5/La7
1940年に初飛行した全木製のLaGG3は省資源で生産性に富むが重量過大でかなりの低性能な為、ラボーチキンは41年に大馬力空冷エンジンに交換しLa5となった。さらに軽量化の為に主翼も金属製に替えたLa5NFが登場し42年スターリングラード戦から大活躍した。さらに、改良されLa7と発展して総計1万5千機が生産されドイツのMe109やFw190と死闘を繰り広げた。被弾に強く頑丈な高速空中戦向きの機体である。ソ連らしく戦闘機は消耗品と割り切って雑な仕上げだが量産性を重視した木金混合の実用的戦闘機である。戦後の全金属製La9と共に1950年代まで使われた。なお、 ソ連戦闘機の命名法は設計者の頭文字+奇数番号である。
性能諸元 La7
全長 8.67m
全幅 9.80m
全高 2.54m
翼面積 17.59㎡
最大重量 3265kg
エンジン シュベツォフ M82FN空冷星形複列14気筒
離昇出力 1,850馬力
最大速度 680km
上昇限度 11000m
航続距離 650km
武装 20ミリ機関砲×2~3
爆弾 200kg