XP72 スーパーサンダーボルト

強力な迎撃機としてP47を元に開発され、P&W R4360-13空冷4列28気筒(3000馬力)の化け物のようなエンジンを搭載したXP72が初飛行したのは1944年2月。海面上で772kmという快速を記録し、上昇力も加速力も当時の新鋭機の2倍近かった。喜んだ米陸軍航空隊は100機の発注を出したが、もはやジェット機の時代になりつつあり、結局キャンセルとなってしまった。試作機のR4360-13エンジンはスーパーチャージャが付いて無かったが、量産機はスーパーチャージャ付きのR4360ー19エンジンを搭載し、高度7620mで速度811kmを出すはずだった。さらに改良を加えた4000馬力エンジン搭載型は869kmを目標としていたが、既にドイツのジェット戦闘機は時速1000kmで飛び回っていた。
     性能所元  XP72
全幅        12.47m
全長        11.15m
全高         4.88m
翼面積        27.9㎡
全備重量     6547kg
エンジン  P&W R4360-19 排気タービン付き
        4列28気筒強制空冷エンジン
出力      3650馬力(7620m)
最高速度    772km(海面上)
          811km(7620m)
上昇限度    12805m
航続距離    1931km
武装      37mm機関砲×4
         454kg爆弾×2