グロスター・ミーティア

1940年から開発が始まり43年3月に初飛行したジェット戦闘機ミーティアは敗色濃いドイツのMe262やHe162と異なり無理な実戦投入はされてない。高速性能を生かしてV-1号の迎撃に当った程度でドイツ軍機との空戦も無かった。量産一号機は米国のYP-59エアラコメット・ジェット戦闘機と比較評価の為、交換で米国に送られた。ミーティアが初めて実戦で活躍したのは朝鮮戦争で、ミグ15に対して優勢に戦ったと言う。
ドイツのオハイオン(軸流式)と異なるホイットル(遠心式)ターボ・ジェットが使われていた。 ジェットエンジンの概念は1791年に英国で考案され、1903年にノルウエーでエイリングによって自立運転に成功している。ジェット推進の特許は1917年に取得され1930年代にレシプロ機の速度限界が見えてくると本格的に欧州各国で開発が始まり39年にドイツのHe178、40年にイタリアのカプローニ・カンピーニN1が初飛行している。だがジェットエンジンの本格的実用化に成功したのは軸流式のドイツと遠心式の英国だけであった。
性能諸元    F.MK8
全長       13.59m
全幅       11.32m
全高       3.96m
翼面積     32.52㎡
最大重量    7121kg
エンジン ロールスロイス・ダーウェント×2
推力       1590kg×2
最高速度    965km(3050m)
上昇限度    13100m
航続距離    965km
武装      20ミリ機関砲×4
       爆弾454kg又はロケット弾×16