YaK1/YaK3/YaK7/YaK9
革新的なBf109やスピットに刺激されソビエトでも新概念の高速空中戦用の戦闘機の開発が進み、1940年1月にヤコブレフ設計局のYaK1が初飛行した。おりしも独ソ戦が始まり、前線からの新戦闘機の要求は強く、退却戦の混乱の中で改良された低高度用のYaK3は傑出した格闘戦能力を見せた。更に簡素化軽量化され量産向きのYaK7が作られ、発展型のYaK9と矢継ぎ早に合計3万6千機も生産されソビエトの勝利に貢献した。木金混合の頑丈で小型の量産向き実用戦闘機だが、独特の癖があり、扱いにくい機体だといわれる。戦後も使われ朝鮮戦争にも出撃している。
性能諸元 YaK9U
全長 8.55m
全幅 9.77m
全高 2.96m
翼面積 17.25㎡
最大重量 3100kg
エンジン クリモフVK107 水冷V型12気筒
出力 1500馬力
最大速度 672km(5000m)
実用上昇限度 10650m
航続距離 675km
武装 12.7ミリ機銃(170発)×1 20ミリ機関砲(120発)×1
爆弾 100kg×2