四式戦 疾風

日本陸軍機として鐘軌に継ぐ本格的高速空中戦用の大馬力戦闘機。1943年3月に初飛行し大東亜決戦機と呼ばれて大いに期待された。重く調整された操縦系、防弾装備の充実で重くなった機体、基準孔方式で量産性とメンテナンスを重視した疾風は古参操縦者や整備員には不評で、悪い部品は直ぐに取り替え、低速小回り戦法は使わずに高速での突っ込みと離脱を繰り返す戦法を体得した若い搭乗員には好評であった。充分な補給を得られた中国やフィリピンでは一時的に制空権を取り戻している。 なお日本機の最高速度が日本側発表と米国側発表に大きく違いが有るのは計測法の違いのようだ。日本は実戦を想定して計測するが、米国は、F1のプラックティスのように何処まで伸びるか限界まで挑戦して計測する。
性能諸元    疾風Ⅰ型甲
全長         9.92m
全幅         11.24m
全高         3.38m

翼面積       21.00㎡
正規全備重量   3890kg
エンジン      ハー45-21
離昇出力     1850馬力
最高速度     624km(6000m)
上昇限度     12400m
航続距離     1400km
武装    12.7ミリ機関砲×2(各250発)
       20ミリ機関砲×2(120発)
         爆弾250kg×2