紫電改
水上戦闘機から発展した紫電の視界と二段伸縮式脚問題解決の為、胴体を改設計して低翼配置とし、生産性向上のために部品点数を絞りこんだのが、紫電改である。四式戦疾風と同じ誉エンジンを搭載しているが、遥かにアグレッシブな設計で層流翼、自動空戦フラップを採用している。防弾装備も充実し、自動消火装置も持っていた。太平洋戦争中盤以降、連戦連敗が続く海軍戦闘機隊の希望の星として登場したが、粗製乱造でまっすぐ飛ぶ事すら困難な機体もあり、言われる程の活躍は出来なかった。戦後、米軍の調査では高度6000mでP51と同速程度と報告されているが、既にドイツのジェット戦闘機や空対空ミサイル、大陸間弾道弾に関心が移っている米軍はレシプロ機の疾風や紫電改、ドイツのTa152にも殆ど関心を示さず、現地部隊のおざなりの調査に終わった。
性能所元 紫電改 21型
全幅 11.99m
全長 9.38m
全高 3.96m
翼面積 23.5㎡
全備重量 3800kg
エンジン 誉21型
出力 1990馬力
最高速度 594km(5600m)
上昇限度 12760m
航続距離 1715km
武装 20ミリ機関砲×4
(内側200発、外側250発)
250kg爆弾×2、60kg爆弾×4