五式戦


三式戦飛燕のエンジンを空冷に積み替えた急造の機体だが、本土防空戦で活躍した。稼働率低下に悩む四式戦と違い、日本的格闘性能を維持して高速空中戦にも対応出来る頑丈さを持つ五式戦はバランスも稼働率も良く、終戦末期の米軍戦闘機と対等に戦え日本軍パイロットの評価も高かった。最高速度こそ遅かったが、時速800km以上での急降下も楽にこなし、遠足気分のグラマンやP51に冷水を浴びせた。 水冷に固執して空冷エンジンへの変換が遅れたのが悔やまれる。
性能諸元        五式戦1型
全長           8.92m
全幅          12.00m
全高           3.75m
翼面積         20.00㎡
全備重量       3495kg
エンジン    ハー112-Ⅱ 金星62型
離昇出力     1500馬力
最高速度      580km
巡航速度      400km
上昇限度     11700m
航続距離     1400km
武装     ホ5 20ミリ機関砲(250発)×2  ホー103 12.7ミリ機関銃(250発)×2
爆弾       250kg×2