P47 サンダーボルト
ソ連から亡命したグルジア人アレキサンダー・カルトベリィー設計で1941年5月に初飛行した。エアコンまで付いてる豪華なキャビン、初めて英国に到着したP47の巨体に度肝を抜かれた英国人パイロットは「空中戦が出来るのか?」と聞いたと言うが、巨体に似合わず高速で、ダイブではドイツ戦闘機のお株を奪い、強大パワーで上昇力も素晴しく、ロールも速かった。8門の機銃の威力も凄まじい。さすがに俊敏性はイマイチで、その巨体を操縦するには体力も必要だったし、なかなか離陸しないので有名だったが、機関砲の一連射や二連射を浴びてもビクともせず、相当な被害を受けても基地まで帰るタフさに、ジャグ(ジャガーノート止められない神の乗り物)と愛称され、過酷な欧州航空戦を戦う男達に信頼された。「競技ならP51、戦争ならジャグに乗る」と言われた空飛ぶキャデラック。
性能諸元 P47D
全長 11.02m
全幅 12.42m
全高 4.47m
翼面積 27.87㎡
全備重量 7900kg
エンジン P&W R-2800-59Wターボ・スーパーチャージャー
出力 2540馬力
最大速度 697km
巡航速度 542km
上昇限度 12500m
航続距離 1657km (3060kmドロップ・タンク×3)
武装 12.7mm機関銃(425発)×8
爆弾 1100kgまで